No.15 手を叩くとLEDがオンオフする回路キット

これはスイッチを押すたびにLEDをオンオフさせる回路のタクトスイッチの部分を音で反応するようにしたものです。


音と言っても立ち上がりが急になっているものがよく、手を叩く音を前提にしました。

手を叩く音を拾うのはコンデンサマイクという部品です。

このマイクで拾った手を叩く音をトランジスタで増幅し、その信号をもとにトランジスタをオンさせてCLKに入力する信号にします。

フリップフロップのCLKに立ち上がりの信号が入力された後は、No14の「スイッチを押すたびにLEDがオンオフする回路」と動作は同じになります。


No14と違うのは、、、

フリップフロップICには2つの回路が入っていますが、この2つ目の回路も使っているところです。

1つ目のQ出力は「1Q」と書かれていますが、これを2つ目の回路のCLKである「2CLK」に入力しています。

こうすることで、1回路目の1Q出力をもとに2回路目の出力「2Q」がオンオフします。


これで2つのLEDがタイミングを変えてオンオフすることになります。


No14の回路の2回路目は使っていないので、0Vレベルにショートさせていますが、No14の回路もこのNo15と同じように接続してLEDを追加すると、タクトスイッチを押すたびに2つのLEDがタイミングを変えてオンオフすることになります。




この回路もフリップフロップの動作がイマイチ分からないときは、とりあえず手を叩くたびにLEDの状態を変化させる回路、ということを覚えておいてください。

どこかで、こういう動きの回路を要求されたときに、そういえば「フリップフロップ回路が使えるかも」と思えれば、設計者として充分だと思います。


ハンダ付け例の写真と図を載せます。

ユニバーサル基板なので、部品は自由に配置してOKです。

回路図をみながら接続を正しくすれば動きます。


図面や部品の説明は、キットに付属の組み立て説明書にも載せています。


では、電子工作を楽しみましょう!




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電子工作キットを開発しています。 定番の回路を使ったもので初心者の方でも取り組みやすくしています。 ユニバーサル基板に部品を配置して、ハンダ付けをしていくもので、 プリント基板での電子工作キットに比べて少し難しいですが、 ハンダ付けのトレーニングにもなり、専門学校や大学で実験回路を作ったり、 回路設計関係の仕事にも役立ちます。 ここで紹介したキットは、ショッピングサイトで販売しています。

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